あの会社に勝てないのは、技術力や商品価値だけではないかも。コミュニケーション能力のせいかもしれません。会話がトンチンカンなのも、個人なら「テヘペロ」で済むかもしれませんが、企業だったら大問題。話上手なライバルとの差は、開くばかりです。もう「コミュ障」は卒業して、消費者に読んでもらえないWEBサイトやすぐに捨てられるカタログにお金をつぎ込むのは考え直す時期だと、私は思うのです。
ココ・シャネルは「顔は自分の生き様」だと言っていますが、企業の顔はどうでしょう。やはり人に好かれる基本は、明確なパーソナリティだと思うのです。あの人の真面目な考え方が好き。やさしい話し方が好き。特徴的な見た目が好き。人間が人間を評価するのは、そういったこと。企業だって、同じです。あなたの会社の個性も、どう築けばもっと好きになってもらえるのか、いっしょにクリエイティブしませんか?
突然ですが、あなたはどんな人になりたいですか?真面目でコツコツと働く自分。見た目が格好よく、センス抜群の自分。発想力ゆたかなおもしろい自分。どんな人間でも、なりたい自分になるには、言わずと知れた「努力」が必要です。どんな企業だって、限られたチカラで個性的にコミニケーションしていくことは難易度が高い。だからこそ、やりなれているクリエイターたちが、お力添えをするのです。
クライアントから「売れればいいんだよ」とよく言われます。まったくその通り。反論の余地がありませんが、ダサい格好で、口下手の営業マンから、買いたい衝動が起きますか?せっかくつくった広告物も「このセンス、ヤバイんだじゃない?」と思われたら、もう閉店ガラガラ。実態の見えないネット時代だからこそ、見た目が大切なのです。やはりデザインもコピーもムービーも、心に響くものでなくてはね。
世の中には、モテる人がいます。モテない人との差は、他人に自分がどう見られているか知っている点だと思います。ずっと先までコネで仕事がくる予定の会社は、聞く耳を持たないかもしれません。しかしそんな魔法は、永遠ではありません。ネット時代は、消費者へ直接モノを売れる時代なので、いまから高感度アップを図った方がベスト。ちゃんとした会社には、ちゃんとしたデザインが必要だと思うのです。