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KPIとKGIはネット効果を図る物差しだ。

KPIとかKGIとかいうと、どこかの国の秘密組織のように思えるが、実はこれ、インターネットの効果測定のこと。広告業界に長くいてカラカラのミイラのような存在になっている私でも、この省略形を聞くと嫌悪感が込み上げてくるのに、一般人なら「もっと分かりやすく言え!」と怒鳴りたくなるだろう。ま、分かりにくくして、クライアントを煙に巻くのが広告業界の常だから、騙されないためにも勉強するしか方法はない。

KPIは、どれだけサイトが見られたか?受注が増えたか?わかる数字。

「KPIとは、Key Performance Indicatorの略で」と言った途端に右から左に抜けて、日本語に訳す「重要業績評価指標」で、さらに困惑状態の沼に入ってしまう。

カンタンに言えば、KPIは、「どれだけサイトを見られたか」「どれだけ受注が増えたか」を知るための数値だ。KPIを定期的に監視していれば、「お、増えたじゃん」「わ、減ってしまった」とわかるわけだ。

例えば営業部の場合、大まかに言えば「訪問者件数」と「受注件数」に別れるが、どちらに設定するかは、デジタルマーケッターの自由。訪問者件数に絞れば、「私は訪問者を今までの3倍にしたのに、売り上げが上がらないのは営業がクロージングできないからしょ」と言えるし。営業部長が怒鳴り込んで、「お前はサイトの訪問者を増やせばいいんだよ。契約は俺たち精鋭がキッチリするから!」と言われるかもしれないし。ま、ビジネスしている以上、最終的には「売れる」(対価としてお金がもらえる)ことが目標だとは思うけど、事業内容や立場によって注目する数値が違ってくるということなのだ。

「今年度の売上を50億円にする!」この宣言がKPIだ。

一方、KGIとはKey Goal Indicatorの略で、日本語では「重要目標達成指標」という意味になる。ほんと、分かりづらいよね。「特定の期間において、「何を」「どれくらい」達成するのかといった最終目標を数値で指標化したもの」とされているんだけど、先に説明した「KPIとどこが違うの?」と大きなハテナが浮かぶでしょ?

カンタンに言えば、KGIは銭の話しです。最終的には「売れる」ことを使命としている企業だから、目標は「今年度の売上(何を)を、50億円(どれくらい)まで引き上げる」といった具体的な指標として、KGI(重要目標達成指標)を設定するわけです。

これが設定されれば、「訪問者件数」が何件必要で「受注件数」が何件必要が明確になるというわけ。つまりKGIが数値化されれば、自ずとKPIも数値化されるのです。例えば社長に「No.1の企業になる」という目標を企てられても、社長の意図を組む社員がいなければ、日々のルーティンに社員は追われて何も改革が起こらない。社長が「売上50億円」と宣言すれば、各部署の社員たちがどう行動するかが薄ぼんやりと見えてきます。

豆大福(マーケッター)

「売れるWebデザイン」を提唱するアジャの頭脳。
アジャの企業コンセプトである「もっと売れる表現を!」を実現化させるために、 デザインの感性にマーケティング論を融合させる社内随一の論理派。

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